2025年広島東洋カープ総括：苦難のシーズン、若手の成長に光

こんにちは

まひろです

今更ながら今年の広島カープについて

自分なりに総括してみました

2025年広島東洋カープ総括

2025年シーズンの広島東洋カープは、セントラル・リーグ5位（59勝79敗5分、勝率.428）という、ファンにとっては厳しい結果で全日程を終えました。昨年の4位からの順位低下は、チームにとって多くの課題を残すこととなりました。

最大の誤算は、長年チームの柱であった九里亜蓮投手のFA移籍による穴を埋めきれなかった投手陣の再編でしょう。特に先発ローテーションの整備に苦しみ、ベテランの奮闘はあったものの、全体として失点を防ぎきれない試合が目立ちました。チーム防御率（3.59）もリーグ下位に沈んでいます。

また、月別の成績を見ても、7月（4勝16敗3分）と9月（6勝16敗0分）に大きく負け越すなど、シーズンを通して波の大きい戦いとなりました。特にシーズン終盤に失速した点は、2024年の反省を活かせなかった形となり、チームの体力や精神面での課題を露呈しました。

一方で、来季への希望を感じさせる明るい材料もありました。

小園海斗選手：打率.309を記録し、チームの顔としてリードオフマンの役割を果たしました。安定した打撃と走塁で、攻撃の起点として欠かせない存在へと成長しています。
新外国人選手：新加入のエレフリス・モンテロ選手、サンドロ・ファビアン選手も、それぞれ長打と打点を記録し、打線の中軸として一定の貢献を見せました。特にファビアン選手は17本塁打を記録し、外国人野手として期待に応える形となりました。
佐々木選手：ルーキーながら打率.271をマークするなど、プロの環境に高い順応性を見せ、将来のクリーンアップ候補として期待が高まります。

若手や新戦力が着実に力をつけ、チームの将来を担う片鱗を見せたことは、苦しいシーズンの中で唯一の救いと言えるでしょう。

来季、上位進出を果たすためには、以下の点が不可欠となります。

投手陣の再建と底上げ：九里投手の穴を埋める新たな柱となる先発投手の育成・獲得と、リリーフ陣の安定化が最優先事項です。
打線の繋がり：小園選手ら若手が活躍した一方で、坂倉将吾選手が打率.238と持ち前の打棒を十分に発揮できず、打線の繋がりを欠く場面が多々ありました。中軸の安定と得点圏での勝負強さの向上が求められます。

2025年シーズンは悔しい結果に終わりましたが、若き力が台頭したことは大きな収穫です。新井貴浩監督体制のもと、これらの戦力をどう成熟させ、チームとして結束して戦えるかが、2026年シーズンの浮沈のカギとなるでしょう。