現役ドラフトについて

野球

こんにちは

まひろです

昨日現役ドラフトがありました

現役ドラフトは、出場機会に恵まれない現役プロ野球選手に新たな環境で

プレーするチャンスを与えることを目的として

2022年から日本野球機構(NPB)で導入された移籍制度です

従来の新人選手を対象とするドラフト会議とは異なり

現役の支配下登録選手が対象となる点が大きな特徴です


📅 制度導入の背景と目的

この制度は、メジャーリーグ(MLB)の「ルール・ファイブ・ドラフト」を参考に、日本プロ野球選手会からの要望を受けて実現しました。

  • 選手の活性化: チームの層が厚いなどの理由で、実力がありながらも一軍での出場機会に恵まれない選手に活躍の場を提供し、選手のキャリアを切り開く再スタートを促します。
  • 球界全体の活性化: 移籍をきっかけに大きく飛躍する選手が誕生することで、プロ野球界全体の戦力流動性を高め、活性化を図ります。

📝 現役ドラフトの仕組みとルール

現役ドラフトは基本的に毎年12月に行われ、会議自体は非公開で実施されます。

1. 対象選手リストの提出

  • 提出義務: 全12球団は、シーズン終了後の契約保留選手名簿の中から、最低2名以上の支配下登録選手を指名対象としてNPBにリストを提出します。
  • リスト非公開: 提出されたリストに載っている選手名は一般には公表されません

2. 指名対象外となる主な選手(一部)

リストに載せることのできない(指名対象外となる)主な選手は以下の通りです。

  • 外国人選手
  • 複数年契約を結んでいる選手
  • 来季の年俸が5,000万円以上の選手(ただし、1名に限り年俸5,000万円以上1億円未満の選手を対象とすることができる、など詳細ルールは年によって調整されています)
  • FA権を行使したことがある、またはFA資格を保有している選手
  • 育成選手
  • 前年のシーズン終了後にトレードで獲得した選手

このルールにより、若手から中堅の、伸びしろがありながら出場機会に飢えている選手が中心になりやすい傾向があります。

3. 指名方式(1巡目)

1巡目は全球団が必ず1人獲得し、1人放出することが義務付けられています。

  1. 予備指名: 各球団は、リストの中から獲得したい選手1名に投票(予備指名)します。
  2. 指名順位決定: 予備指名で獲得希望の総数が最も多かった球団が1番目の指名権を獲得します。同数の場合は、同年のドラフト会議の指名順(ウエーバー順)で決定されます。
  3. 回転式の指名: 1番目の指名権を獲得した球団が選手を指名すると、その指名された選手の所属球団に次の指名権が移ります(回転式)。
  4. 終了: この方式を繰り返し、全球団が1人ずつ指名・被指名を終えた時点で1巡目が終了となります。

指名された選手は、現役ドラフトに伴う「契約譲渡」という形で移籍が決定します。

4. 2巡目以降

1巡目終了後、参加を希望する球団のみで2巡目が実施されます。指名順は1巡目の逆順となります。


✨ 現役ドラフトの成果

現役ドラフトは導入からまだ日が浅い制度ですが、移籍をきっかけに出場機会を増やし、大きく成績を向上させた選手がすでに誕生しており、その効果が注目されています。球団にとっては戦力再編の機会、選手にとってはキャリアを再スタートさせる大きなチャンスとなっています。

2025年度(第4回)現役ドラフト 結果一覧

2025年12月9日(火)に開催された「第4回現役ドラフト」の結果、全12球団で合計12選手の移籍が決定しました。

指名球団獲得選手守備位置前所属球団放出選手守備位置
読売ジャイアンツ松浦 慶斗投手北海道日本ハム菊地 大稀投手
東京ヤクルトスワローズ大道 温貴投手広島東洋濱田 太貴外野手
横浜DeNAベイスターズ濱 将乃介外野手中日知野 直人内野手
中日ドラゴンズ知野 直人内野手横浜DeNA濱 将乃介外野手
阪神タイガース濱田 太貴外野手東京ヤクルト井上 広大外野手
広島東洋カープ辰見 鴻之介内野手東北楽天大道 温貴投手
北海道日本ハムファイターズ菊地 大稀投手読売巨人松浦 慶斗投手
東北楽天ゴールデンイーグルス佐藤 直樹外野手福岡ソフトバンク辰見 鴻之介内野手
埼玉西武ライオンズ茶野 篤政外野手オリックス平沼 翔太外野手
千葉ロッテマリーンズ井上 広大外野手阪神中村 稔弥投手
オリックス・バファローズ平沼 翔太外野手埼玉西武茶野 篤政外野手
福岡ソフトバンクホークス中村 稔弥投手千葉ロッテ佐藤 直樹外野手

🌟 2025年度 現役ドラフトの主なポイント

  1. 12選手が移籍: 例年通り、全球団が1人ずつ獲得し、1人ずつ放出したため、合計12人の選手が新天地へ向かいます。
  2. ドラフト1位・2位経験者が移籍:
    • 佐藤直樹選手(ソフトバンク2019年ドラフト1位)が楽天へ移籍。
    • 井上広大選手(阪神2019年ドラフト2位)がロッテへ移籍。
    • ロマンを秘めた若手・中堅の移籍が目立ちました。
  3. 内野手と外野手のトレード:
    • DeNAと中日の間で、濱将乃介選手(外野手)知野直人選手(内野手)が入れ替わる形での移籍が成立しました。
  4. 育成からの叩き上げ選手も:
    • 巨人から日本ハムへ移籍した菊地大稀投手は、巨人では育成出身ながらリリーフとして一軍で活躍した実績があり、新天地での活躍が期待されます。

これらの選手たちが、現役ドラフトを機に新天地で大きく飛躍するか注目されます。

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